OLYMPUS  35SU1.8 スタンダ−ドカメラ

オリンパス基本中の基本
発売は昭和32年(1957年)。
この時代の高級機といってもいいオリンパスのカメラである。スペックは1/500秒付、レンズはF1.8、距離計連動、パララックス自動補正、セルフタイマ−付。どれをとっても当時の最新スペックである。いまではあたりまえのスペックだが。

オリンパスワイドが発売されてワイドカメラブ−ムとなるのは4年前である。その後標準レンズを付けたカメラも発売し、そのカメラに明るい1.8付となったのが本機である。このカメラのボディはオリンパスワイドス−パ−と同じである。

当然露出計などは内臓していないわけで、このことが今となってみればクラシックカメラの価値を高めている。へたにセレンなどがついていると、年式からいってもほとんど駄目になっているため、ジャンク扱いとなってしまう。

このカメラの値段は発売時32800円、ところが2年後にはF接点を廃止したモデルがなんと21500円と約1万円も値下げされている。当時の販売競争の激化を物語っていて興味深い。

みのかんのオリンパス35SU
このカメラは新潟市の人から、文字通り一山いくらで譲ってもらったものである。レンズシャッタ−機10台セットで2万円くらいだったと思う。オリンパスエ−スとかオ−トアイとかも混じっていたので今考えればお買い得であった。当時はまだ中古カメラ集めをぼちぼち始めたばかりの頃。一度にカメラが増えると女房にばれるというので隠しておいて少しずつ家に持ち帰った(笑)。今では一台や二台増えたところでまったく気づかれる心配はないし、それよりもうあきらめきっている。

さて、このカメラを買った時には単体露出計は持っていなかったので、いわゆる勘で露出を決めて撮り歩いた。トライXをつめて晴天だから1/500秒ちょっと日陰だから1/250秒なんて感じである。驚いた事に、ほとんどの露出が合っていて、露出なんてこんなものかなと安直に考えていた。ポジを使う意外はほとんど写ってしまうものである。


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